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かなり間が空いてしまいましたがブログを再開します。
世界的な感染症の流行が一番影響あったのだと…改めて思うのですが

書きたい事はたくさんあっても、書けない。。。

という事がずっと続いていました。
書かなきゃ!投稿しなきゃ!と焦るほど、気持ちが追いつかない。

これってニーズあるの?読んでくれる人いるの?
とか。
自分のやりたい事をやり続けることが大切で正解とわかっていても
ダメな時はダメなんですね。

で、
考えるのを止めて、忘れました(笑)

そして最近、
また書きたい気持ちが大きくなってきたので現在に至ります。

内容は、過去と同じように
実験や製作の裏側、豆知識などを中心に投稿していきますが
もう少し深掘りした内容にしようと考えていますので
ぜひ、読んでいって頂けたら嬉しいです。


今回はタイトルと画像の通り、
容量についてです。

バッグの容量表示として『リッター表示』が一般的ですが
その数字は正確ではなく、あくまでも参考レベルだということを
過去に書かせて頂きましたが、
Greishの方でもリッター数に関してのお問い合わせが多かったので
過去とは違う視点で書いてみようと思います。

重複している内容も多いですが、お付き合いください。


まず最初に、バッグの容量をリッターで表すことが正確ではない。という話ですが
分かりやすく旅行などに使うキャリーケース(バッグ)を例にしたいと思います。

最近は樹脂製のハードキャリーが旅行で使う大容量バッグの定番になっていますよね。外側が堅いので、荷物を外部からの衝撃から守ったり、外部からの圧力による荷物の変形から守ってくれたり。
私も大変お世話になっております。

そんなキャリーバッグ。
同様のバッグの一例として

・ソフトキャリーバッグ
(裏面がコーティングされた繊維生地や合皮を使った、形状はハードキャリーと同様の少し柔らかい生地のもの)

・キャスター付きダッフルバッグ
(繊維生地をメイン素材に使った、ボストンバッグにタイヤが付いているようなもの)

の2つがあります。
キャスター付きのダッフルバッグを使っている方、使ったことがある方も多くいらっしゃるかと思いますが
3つのタイプ全て同じ容量・リッター数で、
同じ方法で荷物を入れた場合、

一番物が入らないのはハードキャリーになり、
一番物が入るのはキャスター付きダッフルになります。

ご経験ある方、いらっしゃると思います。

理由は簡単で、メイン素材の伸縮性の違いです。

もちろん、ハードキャリーと、その他とでは収納方法に違いがあるので
単純な比較はできません。
ハードキャリーは柔らかい物であれば、詰め込んで蓋を閉めることで圧縮され収納可能ですが、その他はファスナー開閉が主流なので圧縮性能が低いからです。

この圧縮して荷物を入れるという方法を取らず、
普通に荷物を入れた場合、伸縮性のある素材で出来たバッグの方が荷物をたくさん入れることができます。

なぜ、このような話をしたかというと
バッグの容量を算出する方法が、圧縮収納を考えていないからです。
方法は3つ。

・縦横マチの寸法から体積を計算して割り出す。
・マイクロビーズと呼ばれる粒状のものを何リッター入るか計測する。
・水を入れて計測する

です。
後者になるほど正確に測れますが、要は体積です。


話をリュックに変えてみます。

ハードケースのような素材のリュック、昔ありましたがメジャーではありませんよね。
合皮製やコーティング系のリュック、最近よく見ます。
でも、一番多いのは繊維生地製のリュックですよね。

まだ勿体無くて実験の為のサンプルを製作した事がないので、いつかやって見たいと思うのですが
同じ型紙で作った合皮製とナイロン製のリュック、
実際に入る荷物の量は、確実に1〜1.5リットル差が出ると考えています。

なので、
容量を基準にリュックを選ぶ際、本体素材も考慮に入れて選んで頂けたらと思います。



そして形状です。
容量=体積と先ほど書きましたが、あくまでも『どのくらい入るか』ですので。。。



何がどのくらい入るかは、形状次第です。

当たり前な事を言ってますが、
容量と高さだけ見て横幅やマチの大きさはあまり意識せず、買った後に後悔する事ありませんか?

実際にバッグを手に取って吟味される場合でも
例えば14インチノートPCをその場に持っていって入れてみる。。。なんて、なかなかできませんよね。

だから、
インターネットで販売しているページでは実際に物を入れた状態の画像や動画をUPするのですが
そこで使われている物が、皆さんの使われている物と同じとは限りません。

そこで試してほしい事、ひとつ目。

①手元にバッグを再現する!

です。
画面を見て脳内で推測せずに、書かれているバッグの寸法通りに新聞紙やチラシなどを折って
・高さと横幅
・横幅とマチ幅
を再現してみてください。

それを直角に合わせると、大体の大きさがリアルに把握できます。
バッグの上部が丸くなっている場合でも、
その紙の上にパソコンを置いて、画面のバッグと見比べれば入るかどうか何となくわかるはずです。

また、バッグの容量は3割ほど隙間ができるくらいのサイズを選ぶことをおすすめします。
常にパンパンですと、特にリュックの場合は
背負いの縫い付け部分や、
本体開口ファスナーの上部などに負荷がかかり続ける
ので
劣化が早まり、生地がスリップしたり縫製糸が切れたりしてしまいます。

どうしてもパンパンになってしまう場合は、
もう1サイズ大きいリュックに買い替えを検討してみてください。



次は、ポケットに注目してください。
最近は表面がシンプルで凸凹の少ないバッグが多いですが
個人的には『勿体無い』と感じてしまいます。

理由は、表示されている容量とは本体容量のことであるからです。

外側に出っ張っているポケットの容量は通常、算入しません。
例えば本体容量が10ℓで、ポケットがたくさん付いていて、
その合計が5ℓあったとして、このバッグの容量は約15ℓです!と書いてあったら?
他も同じ条件なら良いですが異なる場合、比較できませんよね。

そして、表面がシンプルで、たくさんの外側から収納するタイプのポケットが付いている場合。

そのポケットの容量は、本体容量の一部という事です。

上手な収納方法により、たくさんの物が入るということはありますが
バッグの外観以上に物が入ることはありません。



なので、
デザインの好みはありますが外部についているポケットの存在も重視して頂けたら嬉しいです。

企画をする際、その商品の特性やデザイナーの嗜好によって

・ぱっと見、可愛くカッコ良いデザイン
・機能性重視のデザイン
・ブランドを目立たせるデザイン

と、デザインの方向性を絞るのですが商品それぞれに特徴があって
どんな意図でデザインしたのかを探るのも面白いですよ。


さて。
次は『体格』です。

バッグも洋服と同じように、
体格とのバランスが重要だと私は考えています。

体格の大きさに対してあまりバッグが大きすぎると、疲れますし引っかかって転倒!
なんてリスクが上がりますし、小さすぎても変ですよね。

でも困ったことに必要な荷物の種類や量と、体格は関係ないという事。



例えば乳児のいる親御さん。
親御さん達の体格に関係なく、外出する時に必要な最低限の荷物ってほぼ同じ。

この時、
作る側としては、どんな状況でも使いやすい物をデザインしますから
マイカー移動と公共交通機関を利用する場合の違いや、
ベビーカーの有無などの不確定要素は考慮していません。

つまり…

②体格にあったバッグを選ぶ!その為にもポケットが重要!

という事です。
デザインがとても好みで一目惚れだとしても、1ヶ月、3ヶ月と使っていくうちに不満が出たりしませんか?
見た目、大事ですが永く付き合うなら中身も大切です。


という事で、バッグ選びに失敗しないよう
参考にして頂けたら嬉しいです。









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