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次は「水」試験について。

これも「汗」試験とほぼ同じ内容にはなりますが、

「変」:変質・検査した素材自体が水の影響を受けてしまうか。

「汚」:汚染・検査した素材が、他の素材に対して水を媒介に汚したか。



という検査になります。
イメージはこんな感じ。



一番多いのは、内部生地ですね。

・濡れたハンカチを入れておいたら、ハンカチに色がついた!

・冷えたペットボトルを入れておいたら、バッグの裏地が変色した!


などなど。
あまり経験無いかもしれませんが、昔は多かったトラブルです。




私もバッグに携わり、今年で23年になりますが(まだまだですねw)


昔は酷かった(笑)

指でグリグリすると穴が空く裏地とか。

少し擦ると指に色が付く生地とか。。。

生産時点や検品時点では、全く問題なかったのに
1ヶ月経過した頃に糸から油が染み出して、生地にムラが出るとか。

(これ、原因は『糸油』というもので、品質の良く無い安価な糸の滑りを良くする為に、糸を油に漬け込んでしまうんです。)

ぱっと見、分からないところで『節約』=『粗悪品』されたものがあったのですが…



そのような資材・工場が競争に負けて、少なくなり
今に至る。
という感じです。
…とはいえ、まだたまに有りますけどね(苦笑)



脱線しました。



これら、「汗」や「水」によるトラブルのほとんどは

生地の染料が原因です。

それと、染色後の色止め加工&洗浄が悪い事。

これ、ほんと検査しないと分からないので難しいです。
入荷した資材で検査しないと意味ないですし。
(*なぜ意味がないか?は、後日ご説明します!)


最近は減ってきたとはいえ、まだまだ発生する可能性があるトラブル。

これを書いている私もですがw
このようなトラブルが起きないよう
日々、品質管理に精進します!







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