もう一つUPします。これも2月10日に実験しました!
今回の実験は…そう。タイトルと画像の通り。
洗濯機で洗ってみた!
です。
皆さん結構、気になっているテーマではありませんか?
・なんとなく汚れてきたから。
・子供が豪快に汚したから!
・ノロとかロタとかインフルとか心配!
などなど。
バッグ洗いたいっ!って考えた事、ありませんか?
でも、取説やコーションタグに必ずと言っていいほど
「洗濯はしないでください」
と書かれています。
何故か?
それは、バッグに使用されている資材、バッグを生産する方法、全てにおいて
洗濯を前提とした製造方法ではない
からです。
例えば、合皮素材。最近は「ポリウレタン(以降はPUとします)」という素材を発泡させて、ベースとなる布に接着させる工程で作られていますが、このPUという素材は「加水分解」という性質があるので水分に弱い傾向があります。
服飾でもPU合皮は使用されていますが、素材プライスが全く異なり性能もかなり違います。
(この理由については今後、別の記事でUPしていきます)
また、ポリエステルやナイロン生地の生地強度を向上させる為、裏加工材としてもPUを使用しているので長期間使用しているとPUが生地から剥離して、日焼け後の肌のようになってしまう場合も。
これはほとんどの場合、長期使用による空気中の水分とPUが反応し「加水分解」が起きた事が原因。
プラスチック部品や金具についても、できる限り過度な水分に触れさせる行為は控えてほしい物の一つです。
生産工程でもそうです。
特にハンドバッグやカジュアルバッグに多いですが、組立・縫製をし易くする為に「糊(ノリ)」を使用する事があります。
基本的に速乾性の良質な物を使用するので、染み出してくる事はほぼ無いのですが
水に濡れると糊が剥がれてしまいます。
それと、芯材。
色々な種類があり、一概には言えませんが「紙芯」という紙素材のものがありますので、これも水に弱いです。
それと、バッグは衣類に比べて部品数も縫製回数も格段に多く複雑な造りになっているので
乾きにくいという問題点も。
そんなこんなで、バッグを洗濯してしまうと生地にシワが寄ってしまったり(このシワは戻りません)
形が崩れてしまったり。生乾きで臭ったり。
あとは、印刷や生地の染色と洗剤の相性が良すぎると「色落ち」「移染」などが起きる事があったり、生地が伸縮する事で縫製糸が緩み、パンクの原因になったり。
なので「洗濯はしないで下さい」と注意書きをさせて頂いております。
安全に、長くご利用いただきたいので。。。
それに、洗濯などは「二次加工」になってしまい、製品性能もメーカーとして担保できなくなってしまいます。。。
本当に申し訳ありません。
と、まぁ、前置きがかなり長くなりましたが(笑)
他社商品ではできませんのでw
弊社の商品で実験です。
協力してくれたのはこの子。
つい2時間前まで外で凍えていたのに、次は洗濯機で洗われます。
もう本当に可哀想。
終わったらしっかりケアしてあげるからね!
洗濯ネットに入れて、お急ぎモードで開始。(必ずネットに入れて下さいね!!)
洗剤はこのくらい。
で、外に干します。
小一時間で乾いたので、さらに洗濯します!
今度は普通モードで、同じ様にネットに入れて、同じ量の洗剤を入れて。
干した後、長男さんと公園で遊んで(笑)
今日はE7系かがやきカラーでコーディネート。
はい。完成。
しっかり2時間、天日干しです。
(実は天日干し、本当はNGなんです。でも、それはまた別のお話。)
検証タイム
視認できる範囲で変化はありません。洗剤を投入したのでほのかに良い香りが(笑)
使用している生地がP600D(ポリエステル600デニール)の少し厚手&高密度生地の為か縫い目の生地シワも出ず、生地染色のムラも起きていません。部分的に使用しているエナメル合皮も傷や表層の浮きも無し。あと3回くらいは洗濯できそうですね。
この商品についても「洗濯はできません」とコーションタグに書かせて頂いておりますが、できる限り「洗濯」をイメージして設計し生産しているので、今回の洗濯方法・回数では外観的な問題は起きませんでした。
ただ、本体生地の裏面加工(見えない部分)は確実にダメージを負っていると思われるので。。。
バッグ自体の寿命は確実に短くなっていると思います。
オフィシャルな立場では「洗濯」は絶対NGです。
個人的な意見としては「自己責任が前提で、少しなら。」です。
「じゃあどのくらい洗えるの?」という疑問もあるかと思いますが
使用方法や環境によっても劣化する速度は異なりますので、ケースバイケースですね。
結論:洗えるけど自己責任で何卒!!
5
今回の実験は…そう。タイトルと画像の通り。
洗濯機で洗ってみた!
です。
皆さん結構、気になっているテーマではありませんか?
・なんとなく汚れてきたから。
・子供が豪快に汚したから!
・ノロとかロタとかインフルとか心配!
などなど。
バッグ洗いたいっ!って考えた事、ありませんか?
でも、取説やコーションタグに必ずと言っていいほど
「洗濯はしないでください」
と書かれています。
何故か?
それは、バッグに使用されている資材、バッグを生産する方法、全てにおいて
洗濯を前提とした製造方法ではない
からです。
例えば、合皮素材。最近は「ポリウレタン(以降はPUとします)」という素材を発泡させて、ベースとなる布に接着させる工程で作られていますが、このPUという素材は「加水分解」という性質があるので水分に弱い傾向があります。
服飾でもPU合皮は使用されていますが、素材プライスが全く異なり性能もかなり違います。
(この理由については今後、別の記事でUPしていきます)
また、ポリエステルやナイロン生地の生地強度を向上させる為、裏加工材としてもPUを使用しているので長期間使用しているとPUが生地から剥離して、日焼け後の肌のようになってしまう場合も。
これはほとんどの場合、長期使用による空気中の水分とPUが反応し「加水分解」が起きた事が原因。
プラスチック部品や金具についても、できる限り過度な水分に触れさせる行為は控えてほしい物の一つです。
生産工程でもそうです。
特にハンドバッグやカジュアルバッグに多いですが、組立・縫製をし易くする為に「糊(ノリ)」を使用する事があります。
基本的に速乾性の良質な物を使用するので、染み出してくる事はほぼ無いのですが
水に濡れると糊が剥がれてしまいます。
それと、芯材。
色々な種類があり、一概には言えませんが「紙芯」という紙素材のものがありますので、これも水に弱いです。
それと、バッグは衣類に比べて部品数も縫製回数も格段に多く複雑な造りになっているので
乾きにくいという問題点も。
そんなこんなで、バッグを洗濯してしまうと生地にシワが寄ってしまったり(このシワは戻りません)
形が崩れてしまったり。生乾きで臭ったり。
あとは、印刷や生地の染色と洗剤の相性が良すぎると「色落ち」「移染」などが起きる事があったり、生地が伸縮する事で縫製糸が緩み、パンクの原因になったり。
なので「洗濯はしないで下さい」と注意書きをさせて頂いております。
安全に、長くご利用いただきたいので。。。
それに、洗濯などは「二次加工」になってしまい、製品性能もメーカーとして担保できなくなってしまいます。。。
本当に申し訳ありません。
と、まぁ、前置きがかなり長くなりましたが(笑)
他社商品ではできませんのでw
弊社の商品で実験です。
協力してくれたのはこの子。
つい2時間前まで外で凍えていたのに、次は洗濯機で洗われます。
もう本当に可哀想。
終わったらしっかりケアしてあげるからね!
洗濯ネットに入れて、お急ぎモードで開始。(必ずネットに入れて下さいね!!)
洗剤はこのくらい。
で、外に干します。
小一時間で乾いたので、さらに洗濯します!
今度は普通モードで、同じ様にネットに入れて、同じ量の洗剤を入れて。
干した後、長男さんと公園で遊んで(笑)
今日はE7系かがやきカラーでコーディネート。
はい。完成。
しっかり2時間、天日干しです。
(実は天日干し、本当はNGなんです。でも、それはまた別のお話。)
検証タイム
視認できる範囲で変化はありません。洗剤を投入したのでほのかに良い香りが(笑)
使用している生地がP600D(ポリエステル600デニール)の少し厚手&高密度生地の為か縫い目の生地シワも出ず、生地染色のムラも起きていません。部分的に使用しているエナメル合皮も傷や表層の浮きも無し。あと3回くらいは洗濯できそうですね。
この商品についても「洗濯はできません」とコーションタグに書かせて頂いておりますが、できる限り「洗濯」をイメージして設計し生産しているので、今回の洗濯方法・回数では外観的な問題は起きませんでした。
ただ、本体生地の裏面加工(見えない部分)は確実にダメージを負っていると思われるので。。。
バッグ自体の寿命は確実に短くなっていると思います。
オフィシャルな立場では「洗濯」は絶対NGです。
個人的な意見としては「自己責任が前提で、少しなら。」です。
「じゃあどのくらい洗えるの?」という疑問もあるかと思いますが
使用方法や環境によっても劣化する速度は異なりますので、ケースバイケースですね。
結論:洗えるけど自己責任で何卒!!
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LABO