天気の良い日は洗濯物を外で乾かしたいですよね。私は花粉症なのでこの時期は外干しNGですが。。。
バッグも雨天で湿った場合、外干し。したいですよね。
でも
できれば日陰でぇ〜っ!(心の声)
何故か?
それが今回のテーマ。
バッグの天日干しは何故控えた方が良いのか?
です。
では早速、実験開始!
と、その前に。
何故か。明確な理由があります。
それは「紫外線」です。
科学的な説明は省略しますが、生地の染料に紫外線が反応。色を構成する分子が変化することで私たちの目に入ってくる「色」が変わって見えてしまうのです。
・色あせ
・退色
などと言われる現象です。
これは生地の染料に限らず、ほぼ全ての塗料・染料に当てはまります。
変化する速度はそれぞれで、早く変化してしまう染料もありますし、変化が遅い染料もあります。
その変化の緩急を「耐光性能」という言葉で表現します。
経験ありませんか?
カーペットの縁部分とか、面と裏で色の濃淡が出てしまったり。
外に出しておいたプラスチックの製品を新品と比べたら色が少し薄くなっていたり。
原因のほとんどは「紫外線」ですから、紫外線の当たらない場所に置いておけば
理論上、色あせなど起きないのですが、そうもいきません。
LEDライトは別にして、蛍光灯は紫外線を出しますし日光は紫外線がたくさん含まれています。
(原因のほとんどは。。。と書きましたが、これ、空気中にある酸化窒素ガスや汗と光のコンボで発生する場合もあって、非常に難しいんです。)
そんな理由があるので、できる限り「紫外線」の照射量を減らす為、バッグの注意書きには「日の当たらない風通しの良いところで十分に乾かして。。。」と書かれているのです。
え?でも衣類は大丈夫でバッグはダメなの?
と思われた方もいらっしゃいますよね。はい。
言葉の表現としては「ダメ」というより「控えて下さい」というレベルですので全てのバッグが必ず色あせする訳ではありません。
そこで、
第三者検査機関などでJIS規格の「耐光堅牢度」という検査を依頼して
どのくらいの性能があるかを調べたりします。
ですが、先に書かせて頂いた通りその防御力も永遠ではありませんので、できるだけ変化する速度を早めないように「日の当たらない。。。」というお願いをさせて頂いております。
ちなみに弊社商品(ちいくばっぐ・新幹線シリーズ)の堅牢度検査結果はこんな感じです。
(*実際の報告書から抜粋しています)
細かくて見えづらいかな?
この「報告書」については、また改めて詳しく説明しますね。
(*数値は5段階評価となっていて、1級が最低。5級が最高ランクになります。また、「物性検査」の数字『830N』というのは、ざっくり言うと約75kgの力で破損したという事です。)
表内の数字がたくさん書かれている部分、一番上「耐光3級照射」というのは、一般的なバッグの合格基準です。
と、前置きはここまで。
原因のほとんどは「紫外線」ですから
今回、こんなものを用意しました。
紫外線発生装置!
これ、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ネイル?の時とか(知識ゼロです。笑)
「レジン」という素材を使ったアクセサリーなどを作るときに使うものです。
レジンは紫外線を照射することで硬化しますから、こんな機械が必要になります。
紫外線ライトと鏡面で囲まれた空間があって、そこに紫外線を照射したい物を入れて使用する機械です。
要は日焼けマシーンのミニマム版ですね。
これに生地片を入れて経過観察を行いたいと思います!
*ただ、本来の用法とは異なる使用ですので機械の不具合による事故を防ぐ為、留守中は電源を切っています。
*この機械で、どのくらいの紫外線が出ているか?については、調べても出てこないので。。。
「日光最強!」とは思いますが、レジンの硬化時間対比を調べてみたところ
日光(晴天):10〜30分
UV36w :3〜10分
みたいです。素材が異なるので、情報としては正確ではありませんが、
そこそこ強めの紫外線が出ていると推測。
やり方は、生地片をこのような物で挟み、生地面が露出している部分としていない部分をキッチリ分けます。
検査機関での検査は「ブルースケール」という特殊な素材を利用して、同じように行います。
(特殊なものなので、ブルースケールは使えません)
手作りなので荒いです(笑)
窓に「隙間」があると、照射箇所との境界線がボヤけるので
しっかり密着させます。
それと、やはり紫外線。皮膚・目にはあまり良くないとネットにも書いてありましたので
できる限り直接当たらないよう注意しながら作業です。
さぁ!始めましょう!!
〜24時間後〜
まだ変化はないですね。
続行!
〜累計48時間後〜
まだまだ変化はないですね!
続行!と言いたいところですが安全性を考えて、ここで実験終了。
検証タイム
ちゃんとした試験の結果でも「合格」でしたので、全く変化はありませんでした。本当に弱い生地はクッキリと色差が出るので、すぐにわかるのですが。。。大丈夫なようです。
結論:お日様に当てて乾かしても大丈夫!w
(でも、出来るだけ陰干しで何卒。)
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バッグも雨天で湿った場合、外干し。したいですよね。
でも
できれば日陰でぇ〜っ!(心の声)
何故か?
それが今回のテーマ。
バッグの天日干しは何故控えた方が良いのか?
です。
では早速、実験開始!
と、その前に。
何故か。明確な理由があります。
それは「紫外線」です。
科学的な説明は省略しますが、生地の染料に紫外線が反応。色を構成する分子が変化することで私たちの目に入ってくる「色」が変わって見えてしまうのです。
・色あせ
・退色
などと言われる現象です。
これは生地の染料に限らず、ほぼ全ての塗料・染料に当てはまります。
変化する速度はそれぞれで、早く変化してしまう染料もありますし、変化が遅い染料もあります。
その変化の緩急を「耐光性能」という言葉で表現します。
経験ありませんか?
カーペットの縁部分とか、面と裏で色の濃淡が出てしまったり。
外に出しておいたプラスチックの製品を新品と比べたら色が少し薄くなっていたり。
原因のほとんどは「紫外線」ですから、紫外線の当たらない場所に置いておけば
理論上、色あせなど起きないのですが、そうもいきません。
LEDライトは別にして、蛍光灯は紫外線を出しますし日光は紫外線がたくさん含まれています。
(原因のほとんどは。。。と書きましたが、これ、空気中にある酸化窒素ガスや汗と光のコンボで発生する場合もあって、非常に難しいんです。)
そんな理由があるので、できる限り「紫外線」の照射量を減らす為、バッグの注意書きには「日の当たらない風通しの良いところで十分に乾かして。。。」と書かれているのです。
え?でも衣類は大丈夫でバッグはダメなの?
と思われた方もいらっしゃいますよね。はい。
言葉の表現としては「ダメ」というより「控えて下さい」というレベルですので全てのバッグが必ず色あせする訳ではありません。
そこで、
第三者検査機関などでJIS規格の「耐光堅牢度」という検査を依頼して
どのくらいの性能があるかを調べたりします。
ですが、先に書かせて頂いた通りその防御力も永遠ではありませんので、できるだけ変化する速度を早めないように「日の当たらない。。。」というお願いをさせて頂いております。
ちなみに弊社商品(ちいくばっぐ・新幹線シリーズ)の堅牢度検査結果はこんな感じです。
(*実際の報告書から抜粋しています)
細かくて見えづらいかな?
この「報告書」については、また改めて詳しく説明しますね。
(*数値は5段階評価となっていて、1級が最低。5級が最高ランクになります。また、「物性検査」の数字『830N』というのは、ざっくり言うと約75kgの力で破損したという事です。)
表内の数字がたくさん書かれている部分、一番上「耐光3級照射」というのは、一般的なバッグの合格基準です。
と、前置きはここまで。
原因のほとんどは「紫外線」ですから
今回、こんなものを用意しました。
紫外線発生装置!
これ、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ネイル?の時とか(知識ゼロです。笑)
「レジン」という素材を使ったアクセサリーなどを作るときに使うものです。
レジンは紫外線を照射することで硬化しますから、こんな機械が必要になります。
紫外線ライトと鏡面で囲まれた空間があって、そこに紫外線を照射したい物を入れて使用する機械です。
要は日焼けマシーンのミニマム版ですね。
これに生地片を入れて経過観察を行いたいと思います!
*ただ、本来の用法とは異なる使用ですので機械の不具合による事故を防ぐ為、留守中は電源を切っています。
*この機械で、どのくらいの紫外線が出ているか?については、調べても出てこないので。。。
「日光最強!」とは思いますが、レジンの硬化時間対比を調べてみたところ
日光(晴天):10〜30分
UV36w :3〜10分
みたいです。素材が異なるので、情報としては正確ではありませんが、
そこそこ強めの紫外線が出ていると推測。
やり方は、生地片をこのような物で挟み、生地面が露出している部分としていない部分をキッチリ分けます。
検査機関での検査は「ブルースケール」という特殊な素材を利用して、同じように行います。
(特殊なものなので、ブルースケールは使えません)
手作りなので荒いです(笑)
窓に「隙間」があると、照射箇所との境界線がボヤけるので
しっかり密着させます。
それと、やはり紫外線。皮膚・目にはあまり良くないとネットにも書いてありましたので
できる限り直接当たらないよう注意しながら作業です。
さぁ!始めましょう!!
〜24時間後〜
まだ変化はないですね。
続行!
〜累計48時間後〜
まだまだ変化はないですね!
続行!と言いたいところですが安全性を考えて、ここで実験終了。
検証タイム
ちゃんとした試験の結果でも「合格」でしたので、全く変化はありませんでした。本当に弱い生地はクッキリと色差が出るので、すぐにわかるのですが。。。大丈夫なようです。
結論:お日様に当てて乾かしても大丈夫!w
(でも、出来るだけ陰干しで何卒。)
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テーマ
LABO