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ルパンレンジャーの人。あれ、どっから見えてるんだろ?
気になって仕方がない今日この頃です。
こんばんは。
星野です。

今回は前回のブログにて公表した「製品試験結果」の中から「物性試験」の項目に焦点を当てて、色々と話したいと思います。
みなさん。
『耐荷重』
って聞いた事ありますか?
その言葉の通り、『どのくらいの荷重(重さ)に耐えられるか?』というものです。
たまに商品のお問い合わせで「この商品の耐荷重量は何キロですか?」と質問されることがあります。
確かに、どのくらいの荷物量に耐えられるの?という疑問はとても大事な情報ですよね。
特に学校のカバンや、スキューバダイビング機材を入れるバッグ。野球道具や剣道の防具などなど、比較的重い物を持ち運ぶ袋の耐久値って知っておかないと、途中で破れてしまっては大変です。

でも、この耐荷重。なかなか難しくて…
どう難しいかと言いますと、単純に同じ方向からの「荷重」については試験で測定可能なのですが実際に持ち運ぶ場合、あらゆる方向から「荷重」がかかるので、それら全てのデータを取る事が不可能だからです。
また、測定するにはその製品を「破壊」しなければなりません。破壊しないと、何kgの負荷でどうなったか?
が、わからないからです。

そこで、『JIS規格』に「引っ張り強度試験」という検査方法があり
その試験方法で算出したデータを元に『耐荷重量』を決めます。
その試験方法は、荷重がかかる部位の両端を機械で固定して逆向きへ引っ張るというもの。
この時の引っ張り方は『順手方向』という事になっています。

ちいくばっぐは、背負いストラップをテープで挟んで縫製しているので
図も、そのようなイメージで描きました。
左側が『順手』です。
右側は『逆手』といって、JISではないのですがミシン縫製仕様の弱点をついた試験方法です。
順手方向に比べて逆手方向の方が縫製部分にかかる『力』が強く、計測される数値も低くなる場合があります。
この試験方法が「追加基準」になっている販売店さんもありますが、
こちらの写真のように

子供が背負った場合、矢印の方向に力がかかりますから
今回の試験はJIS規格の通り、順手での試験を実施して頂きました。


そんなこんなで。
試験機に装着した製品に対して
少しづつ力(荷重)を加え、何N(ニュートン)の力でどうなったか?
例えば、縫製している糸が切れた!とか、生地が破れた!とか。
その時の数値が試験結果表に「現象」と共に記載されます。



ちいくばっぐの場合、リュックの背負い部分。
一番上の縫製箇所で1000N以上・・・①
下のテープが縫製されている部分で465N・・・②
という結果です。
この『N』という単位。
20年前くらいはkg/hという単位でしたが、いつの頃か忘れましたがw
(ニュートン)という単位に変わりました。

早速、Wikipedia先生に質問です!

ニュートン (単位)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニュートン(英: newton、記号: N)は、 国際単位系 (SI)における力の単位。1ニュートンは、1kgの質量を持つ物体に1m/s2の加速度を生じさせる力。名称は古典力学で有名なイギリスの物理学者アイザック・ニュートンにちなむものである。
重量が重力によって2つの物体の間に働く力と定義されているので、ニュートンはまた重量の単位でもある。地球表面において質量1キログラムの物体の重量は約9.81ニュートンである(場所によって10分の数パーセント異なる)。この値が1重量キログラム (kgf) である。

つまり、こうなります。

1 N≈0.10197 kgf
   
これを先ほどの数値で計算すると
①一番上の縫製箇所で、約100kg
②下のテープが縫製されている部分で約47kg
(計算間違えていたらごめんなさい。)

となります。

「おー。じゃあ100kgの耐荷重なんだ〜」

と思われるでしょ。
違います。
耐荷重量の数値は、この試験結果数値のだいたい30%の数値が表記されています。
理由は、あまりよくわからないのですがw

エレベーターでも、例えば吊っているワイヤーの強度が1トンの負荷で落下する数値として、その数値をそのままエレベーター内の許容重量表示してしまったら…「ビー!」って鳴った瞬間、ワイヤーが破損して最悪、落下してしまいますよね。なので、実際に「破壊」される数値の30%をリミットとして公表して、万が一の事故が起きないよう余裕を持っているのだと思います。

そこで、このちいくばっぐの『耐荷重量』は
一番低い数値をベースにすると

14kg

という事になります。
ちいくばっぐは小さいので、ここまでの重量がある物は入れないし(子供が持てないw)子供の力引っ張ったとしても、14kgという数値はおそらく出せないので、通常使用の範囲では問題ありません。

が、
お母さん!

朝のバタバタで時間が押してしまい、焦って自転車に乗り登園。
カゴに入れたリュックを思いっきり引っ張り出してしまった…なんて場合は、「ブチッ!」と音がする可能性ありますので。
ご注意くださいませ。

結論:お父さんを使役して、朝は焦らずに。







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